全カメラ売却後、再びFUJIFILMカメラX-T2に惹かれた経緯と使用する4つの理由

昔から写真が好きで、色んなカメラを渡り歩いた結果、FUJIFILMのカメラに辿り着きました。何が好きかって言われると、「なんとなく」としか答えられないのですが、それがこのメーカーの強みだと勝手に思っています。

今回は、なぜ惹かれ続けるのかを改めて過去の経緯から探ってみたいと思います。

実は少し前にはX-T1を使っていたのですが、手放し、再び、X-T2を購入したという経緯があります。そういった部分を紐解き、自分自身がもっともっとこのカメラに惹かれ続けるように、また、カメラの購入に悩まれている方には勿論、既にカメラをお持ちの方にも撮影する上での何かの参考になれば幸いです。

元々はNikonユーザだった

何を隠そう、昔はD80、D7000をこよなく愛するNikonユーザでした。当時は「一眼レフ」っていうだけで何でもカッコいいと思っていました。実際、ステキな写真も沢山撮影することが出来ました。

(D80で撮影)


転機は子供が生まれたこと

子供が生まれてしばらくすると、必然的に「抱っこ」という現象が起こります。子供を抱え、カメラを抱え、写真を撮る。正直、苦行でした。

そこで出会ったのがFUJIFILMのXQ2でした。

(XQ2で撮影)

いやー、軽いし、肌色綺麗だし、小回り効くし、とても機動力に優れた良いカメラだったと思います。今、販売が継続していたら買い戻してたかもしれないです。

そしてFUJIFILMカメラの沼へ

「価格が安いコンデジのXQ2でこの写真が撮れる。それであれば、上位機種はどんな写真が撮れるんだろう。」

この疑問が私を突き動かしました。

様々なサイトでFUJIFILMカメラで撮られた写真を眺めました。面白い試みとして、撮影したカメラ名を伏せて写真をめくっていったのです。すると不思議なことに、必ずX-T1の写真でページ送りする手が止まるんです。


冒頭にもあげた「なんとなく」いい写真と感じる、そういった写真を撮れるカメラが欲しかったのです。

その時、既に私の中では長年続けたNikonユーザを卒業する決心がついていました。

X-T1の描画力

購入するや否や、驚かされたのは、その描画力です。

(X-T1で撮影)

包み隠さず、ありのままを写す、そしてその上で、自然な味付けが施される写真に惹かれていきました。

そしてまたサイズダウンへ

歴史は繰り返されます。
「X-T1のサイズ感だと「撮りたい」と思った時に撮れない!だから常に持ち運べるカメラが欲しい!」と思うようになります。
今考えると、ただのワガママですね。

そう思って購入したGR IIは、とてもいいカメラでした。
特にモノクロ撮影ではピカイチの性能を発揮しました。

(GR IIにて撮影)

iPhone Xの発売を機に全てを集約化

「なるべく多くのものを持ちたくない!」
自分の中で、ミニマリストのような考え方がブームになっていました。

「iPhone Xのポートレートモードすげぇ!」
その想いが強すぎて、全てのカメラを売却して、iPhoneに集約させたのです。

「今の時代、物理的にカメラがなくても、いい写真は撮れる」という発想を持っていました。

全てを失って気づくカメラの大切さ

全てをiPhoneに置き換えて約半年が経った頃、カメラのない生活が、自分を構成するパーツとして、大きな穴を開けていると気付きます。
iPhoneを否定するつもりは毛頭ありません。ポートレートモードも大変素晴らしい機能で、大変お世話になりました。

ただ、写真らしい写真を撮影したかった。
「カシャ」っていうあの一眼の音が恋しくなった。

そして、このタイミングであるカメラが目にとまります。
FUJIFILM X100Fでした。


コンデジで、かつX-T2やX-Pro2と同じ絵が撮れると聞いて、心踊りました。

同じ轍を踏まないために試写を実施

ある日の朝、私は東京ミッドタウンのFUJIFILMの東京サービスステーションにいました。カメラをレンタルして、実際にどのくらいの写真が撮れるかを確認するためです。

この試写が終われば、そのまま家電量販店へ購入しにいくつもりでした。

しかし、撮ってみないとわからないものです。撮って出しのJPEGしか見ていませんが、イメージしていた出来上がりと違ったのです。


(X100Fで撮影)

別に悪い写真じゃないんです。
これはこれでもちろん良いですし、使っていくことも出来ました。

ただ、この時は「なんとなく」これだとは思えなかったのです。

原点回帰

悶々としながらゴールデンウィークを過ごしました。
別に悪い写真じゃないのに、どうしてこんなにブレーキがかかるのかが分からず、ずっと考えていました。こんな経験初めてでした。

行き着いた答えは、「レンズ」と「撮影している時の気持ち良さ」の違いだと気付きました。これも決してX100Fを否定しているわけではありません。いずれ手にしたいカメラと思っています。ただ、今求めているものとは違ったというだけです。

ゴールデンウィークが終わろうとしている頃、某大手家電量販店でセールを行なっていたこともあり、X-T2とXF35mmF2 R WRを購入しました。


X-T2を使用する4つの理由

以上のことから、私がFUJIFILM X-T2を使用する理由は以下の4つあると考えています。

①パリッとした、かつ暖かい色味の解像

出来上がった写真がイマイチだと、やはりなかなか使えません。完全に好みの問題だと思うのですが、単焦点レンズの影響もあり、パリッとした写真が撮れるカメラがあまりないことにも気付きました。

また、暖かい色味と書きましたが、私は勝手に「肌色のFUJIFILM」と呼んでいます。
懐かしい気持ちが蘇るような、写真ってこういうのだよねって思い出せるのです。

(X-T2で撮影)

②撮影した時の気持ち良さ

シャッターを押した時の振動が好きです。こんなこと言っても、本当に好きな人にしかわかってくれないかもしれませんが。「おっしゃー、撮った!撮ったったぞー!」って思えます。

これも、カメラを持たない時期に思っていたことの一つです。確かにカメラがなくても「写真」は撮れるご時世です。確かに「写真」なんですけど、そこに満足感がないのです。

当然、ミラーレスなので一眼レフほどではないですが、X-T2にはその満足度を得られる振動があります(個人差があると思いますので、ぜひお店で…)。

③ずっと持っていたいと思える外観

もともとFUJIFILMのカメラ自体、オールドカメラっぽい外観のものが多いのですが、やはり、そこを理由に選ぶ人も多いのではないでしょうか。

私の場合、撮影する時は、カメラはネックストラップでケースに入れずに持つのですが、ガチな一眼レフだと流石に浮きますし、街中での撮影はまず難しいと考えています。

X-Pro2ほどではないですが、それなりにファッション性もあると感じています。「この人、写真撮るんだな」って思われるくらいが丁度いいのです。

④レンズが変更できるメリット

ここが、X100FとX-Pro2を選ばなかった大きな理由です。
「望遠が欲しくなったらどうしよう!」

  • X100Fを購入したら、また追加でミラーレスを買うのは難しい。
  • X-Pro2を購入したら、外観のバランス悪そうだ。

私は普段、レンズを一緒に持って撮影に行くタイプではないです。よって、普段は単焦点一本がメイン。でもたまには標準ズーム使いたい時もあるし、今後、望遠を使うかもしれない。

そう考えると選択肢は他に思いつきませんでした。


いかがでしたでしょうか。
もし、私と同じような感覚を持つ人は、X-T2を全力で勧めますが、決して、これが正解というものはありません。私も何年後か何ヶ月後かわかりませんが、いずれX100FやX-Pro2を買いたいと思っています。

どのカメラを買おうかなって悩んでいる方も多いと思います。文中でも書いたように、困った時はレンタルして試写するのが一番です。そして、悩んでいる時が一番楽しかったりします。ゆっくりゆっくり悩んで、試して、写真を撮っていて楽しいって思えるカメラに出会えるように願っています。

さぁ、写真を撮りに行こう。