カメラ・写真

FUJIFILM X-Pro3に思うこと(レビュー)

こんにちは、あきらん(@akilans)です。

みんなが愛してやまない富士フイルム。フィルムの再熱と、値上がり・廃盤が影響して、その存在感は次第に強くなっています。

その思いが爆発したのが、X-Pro3ではないかと考えています。

「唯一無二で革新的。写真の喜びが蘇る。」

公式サイトに掲載された、この大見出し。私はこのカメラが本当にそれだけのポテンシャルを持っていると確信しています。ただ、すべての人に適したカメラかと言われれば、そうではないと断言できます。

今回はこのカメラのレビューとして、私の目線で感じる魅力を存分にお届け出来ればと思います。

それでは早速参りましょう。

スペック

有効画素数約2,610万画素
撮像素子23.5mm×15.6mm(APS-Cサイズ) X-Trans CMOS 4センサー、 原色フィルター採用
記録メディアSDメモリーカード(~2GB)/SDHCメモリーカード(~32GB)/SDXCメモリーカード(~512GB)
UHS-Ⅰ/UHS-Ⅱ対応、ビデオスピードクラスV30対応
静止画記録方式非圧縮: 14bit RAW(RAF独自フォーマット)、16bit TIFF(RGB)
記録画素数(ピクセル)[L]〈3:2〉 6240×4160 〈16:9〉 6240×3512 〈1:1〉 4160×4160
[M]〈3:2〉 4416×2944 〈16:9〉 4416×2488 〈1:1〉 2944×2944
[S]〈3:2〉 3120×2080 〈16:9〉 3120×1760 〈1:1〉 2080×2080
測光方式測光方式

ここで全てのスペックを載せるとそれだけで終わってしまうので、詳細は公式ページをご参照下さい。

外観


「カッコいい。」

その言葉で全てが片付けられてしまいますが、実はX-Proシリーズ発売当初、私はこの形が好きではありませんでした。

一眼レフ・ミラーレスといえば、あのゴツゴツした形と存在感が必要なんだと、ファインダーは中央じゃなきゃいけないんだって、ずっと思い続けてきました。それ故に、X-T1、X-T2、X-H1を所有し、その流れを汲んできたつもりです。

しかし、そんな私がこの形がいいなと思い始めたのは、被写体を「自然体」で撮れるという写真の魅力に触れたからだと考えています。それは、GRからの影響を受けていると言わざるを得ません。子供が大きくなるにつれて、「撮らないで」と言われることも多くなり、なるべく存在感を消したくなりました。

また、外観で特筆すべきは、色と材質です。色のカラーバリエーションはブラック、DRブラック、DRシルバーで構成されています。

通常のブラックは、良い意味で傷がつきます。自分色に染め上げたい方は確実にブラックをオススメします。

DRはデュラテクト加工のことで、CITIZENが開発したテクノロジーのことです。詳しくは下記のサイトを見て頂きたいのですが、とにかくキズが付きません。

買おうと思った方は色を悩まれるかと思いますが、見た目の直感で選んだほうが、後々の後悔はないでしょう。なお、通常のブラックとDRで価格帯が異なりますので、そのあたりもご注意下さい。

また、忘れてはいけない最も重要なデザインがあります。このカメラ、背面液晶がありません。これにより、撮影後すぐにモニタを見ることなく、すぐさま次の被写体に目を向けることができるのです。

しかし、背面液晶がない代わりに小さな小窓があります。

この小窓は、フィルムカメラ時代に中のフィルムが何かわからなくなってしまわないためにフィルムの箱の切れ端を挟んでいた文化を、キレイにデジタル化しています。実際に選択しているフィルムシミュレーションがオリジナルのイメージで表示されます。実在していないフィルムもありますが、それぞれにフィルムイメージがデザインされていて、見ているだけで楽しくなります。

なお、設定次第では、X-H1の右肩に出てくる小窓のように、この小窓にも各種設定情報を表示することが可能になります。

なお、背面液晶はありませんが、背面部分を開くと液晶が出てきますので、設定変更や撮影結果の確認などはこの液晶で行うことが可能です。

あきらん
もちろん、液晶を使わず、EVFファインダー越しに確認することも出来ます

まとめると
・かっこいい
・被写体を自然体で撮れる
・三色展開
・背面液晶がなく、小窓がある
という特徴があります。

重さ・取り回し

昨年までX-H1とXF16-55mmF2.8を使っていたからだと思うのですが、凄く軽いです。ちょっとそこまでお買い物という時でも気兼ねなく持ち出すことができます。持ち運ぶのも億劫にならず、その特性は、撮影に確実に生きてきます。

もちろん、X100シリーズに比べれば大きいです。ただ、シャッター感が良いことなど、複合的なバランスで見たら、それほど気にはならないのではないでしょうか。

なお、SDカードについてはダブルスロットを搭載していますので、記録写真についても心配しなくて良く、バッテリーはこれまでの流れを汲むバッテリーと同じものが使えるので、このあたりも嬉しいポイントです。


あきらん
ただし、X-T4はバッテリーの種類が異なりますのでご注意下さい。

操作性

富士フイルムなので、露出、シャッタースピード、ISOが全てダイヤル操作出来ます。

直感的に操作できるのは、富士フイルム全てのカメラに言えることだとは思いますが、X-Pro3に至ってはその特性が特に生きていると感じます。

構えて撮る…の繰り返しをこなすためには、素早く設定を変更する必要があるからです。

マルチビューファインダー

液晶をファインダーで見るEVF、ガラス越しに見るOVFの2つを楽しめる「マルチビューファインダー」が特徴的です。このマルチビューファインダーは富士フイルムの中でも、X-Proシリーズ・X100シリーズしか持ち合わせていません。

EVF

ミラーレスカメラなので、センサーが写す絵をダイレクトにファインダーで確認できるEVFがあります。昔、富士フイルムのカメラを使われていた方でしたら、進化を体感できると思います。

しかしながらその逆も然り、他のカメラメーカーからの乗り換えの方は要注意です。少なからずモッサリと感じることでしょう。

このあたりはカメラの設定にあるブーストモードを利用することで多少なりとも改善できるので、お困りの方は試されて下さい。

OVF

そして、富士フイルムの中でもこのX-ProシリーズとX100シリーズだけが許された「OVF」があります。

いわゆる素通しのガラス越しに被写体を覗く、昔のフィルムカメラを想像して頂ければ良いかと思います。

ただ、実際に持つまでイメージが湧きづらいのですが、レンズの焦点距離によって見え方が気になると思います。素通しガラスで見える範囲は決まっていて、焦点距離が長くなればなるほど切り取る範囲の四角い枠が小さくなっていく仕組みです。ですので、空間を切り取るという写真の持つ本質を味わうことができます。

あきらん
私はフィルムライクに撮りたい時などは、全オートにしてOVFを使うことが多いです。

写り・色彩

「富士フイルムって色が綺麗だよね!」って、たぶんそんなイメージがあるかと思います。

その秘密の一つが「フィルムシミュレーション」という機能です。

フィルムカメラを使われた方は既にご存知かと思いますが、フィルムの種類によって写真の色や表情が変わります。

その富士フイルム製のフィルムをデジタルで再現させちゃったのが、XシリーズとGFXシリーズにあるフィルムシミュレーションです。

じゃあ、フィルムで良いじゃないって思われる方もいるかもしれませんが、「現像コストが掛からない」「一枚一枚フィルムイメージを変更できる」というメリットがあります。

現像コストはバカにならず、ピンキリではありますがフィルムと現像代で通常1ロール2000円以上はかかるでしょう。

また、通常のフィルムですと、24枚、もしくは36枚(ハーフだとその倍)撮影するまでフィルムの交換が出来ませんが、このフィルムシミュレーションなら好きな時にフィルムを入れ替える感覚で使用できます。

もちろん、デジタルには再現しきれないフィルムの良さはフィルムにしか表現できないと思いますので、どちらを選ばれるかは使われる方の考え方次第かと思います。

クラシックネガで撮影した撮って出しの写真をいくつか掲載させていただきます。

自分で現像するより、理想の色が出ることも普通にあります。

コスパ

先程、フィルム代、現像代とフィルムシミュレーションの話をしました。

フィルムシミュレーションでは、このX-Pro3から「クラシックネガ」が追加されています。このクラシックネガの色のモデルとなったのは、惜しくも廃盤となってしまった「X-TRA400」です。

あきらん
ただ、順次、新しいフィルムに置き換わりながらも、写ルンですでも同じフィルムが使われていますので、実際に消えたわけではありません。

つまり、このX-TRA400を半永久的に無料で使えます。

こう考えると、コスパ最強です。

また、もう一つの特徴があります。
最近、富士フイルムから発売されるカメラやレンズの多くは初期値がめちゃめちゃ高く、しばらくすると値崩れすることが多い傾向にあります。

しかし、X-Proシリーズは、これまでにあげた特異な仕様により、なかなか値崩れしません。それは、これまでのX-Pro1、X-Pro2、このX-Pro3の価格推移を見れば、ある程度、把握できるでしょう。

富士フイルムというブランド

私は富士フイルムが好きです。

でもそれを誰かに押し付けるのは違うと思いますし、好きなメーカーさんのカメラを使った方が幸せになれると思います。

でも、私は富士フイルムが好きです。

よく色のりがいいとか、撮って出しがいいとか言われるメーカーさんですが、私は「本気で一世風靡したフィルムをデジタルで再現しようと取り組まれている唯一の企業」だと思っています。

フィルムは、現像屋さんに出すと、その現像屋さんの味が付け足され、フィルムとしての本来の色がハッキリとわからない傾向があります。でも、デジタル化されたフィルムの色は金太郎飴のように、同じ塩梅で再現できます。

これはメリットでもあり、フィルムの魅力を削ってるとも言えると思います。

ただ、その思い、コダワリが人を惹きつけると考えています。

富士フイルムのカメラは、持ち運ぶ手軽さ、レンズによる表現力、色の再現性、どれをとっても素晴らしいです。

また、適宜、ファームウェアのアップデートが当たっていくのも、涙ぐましい企業努力の結果だと思います。

あきらん
先日もX-Pro1にアップデートがあたったりしていて、好感がすごく持てました!

使う人を選ぶ

これまで、X-Pro3の良いことをたくさん書いてきましたが、欠点もあります

それは「使う人を選ぶ」ということ。

その最たる理由はデザインでも挙げた「背面液晶がないこと」です。バリアングルで撮影する人、撮影後にすぐ撮った写真を確認する人には全くお勧めできません。

これまでフィルムで撮ってました、とか、これまでモニタは非表示で撮ってました、とかいう方には、手にしっくりと馴染むと思います。

まとめ

X-Pro3は富士フイルムの全力を感じられるカメラです。

カメラ自体の魅力もそうですが、そのカメラで生み出す写真そのものに拘る方には、大変魅力的に写るカメラだと思います。

最後に、このX-Pro3を持ってから、私の中でもいくつか変化がありましたので、ご紹介しておきます。

①撮影枚数が格段に増えた
②撮ることを重視するようになった
③写真を撮ることに自信が持てるようになった

「出会った一瞬を切り取る」ためには試行錯誤が必要です。シャッタースピード、絞り、露出、ISO、光加減、被写体の様子など、その一瞬のためには瞬時にたくさんのことを考えて計算しなくてはなりません。いずれか一つでも納得行かなければ、もう一度シャッターを切る、そしてまた。この繰り返しをするうちに、気づいたらめちゃくちゃ撮るようになっていました。

そして、このカメラに出会ってから、撮影者として、一緒に成長しようという意思が強くなりました。

もしも、この記事を読んでX-Pro3が気になられた方は、少し遠回りでも、まずは富士フイルムでレンタルしてから購入されることを強くオススメします。

その上で、「唯一無二で革新的。写真の喜びが蘇る。」というキャッチフレーズ通り、一緒に写真を楽しんでいきましょう。

あきらん
ただし、カメラは人を選びます。




  • この記事を書いた人

あきらん

FUJIFILM X-Pro3とRicho GR IIIで、スナップ・家族写真を撮ってます。カメラを含むガジェットや、おでかけのブログ「akilans.com」を運営。普段はクソ忙しいシステムエンジニアをやってます。Apple製品とRADWIMPSとフォトウォークと家族が好き。

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