こんにちは、あきらん(@akilans)です。
巷では「いつかはライカ」なんて言葉をよく聞きます。
かく言う私もそうでした。
購入にあたり、特に費用面では、本当に多くの課題に直面します。
これは紛れもない事実です。
ですので、私は他の方に対して、無理に購入を勧めたりはしません。
無理なものは無理ですので。
自分で色々と調べ、周りの友人からも沢山アドバイスをもらい、ついに購入に踏み切りました。
今回は、私が購入までに悩んだことにフォーカスして、お届けしたいと思います。
これからライカの購入を検討されている方にとって、何かの参考になることを願っています。
これまでのライカに対する認識
私が真剣にライカを意識したのは、富士フイルムのX-Pro3を使用している時でした。
X-Pro3は「レンジファインダー型」と言われたりしますが、二重像によるピント合わせが出来ないという不思議な感覚がありました。
ちょうどその頃、周りでは「ライカびと」という人種が現れ、M10シリーズが駄菓子の如く買われていたことを記憶しています。
「何で撮っても一緒でしょ」
「機材自慢をするために買うのは違う」
「機材より写真を見てほしい」
当時の私はそんな冷めた目で見ていたのかもしれません。
ただ単純に、いつかライカで撮った写真を見てもらいたいと、心の奥底で思い続けていました。
いわゆる「憧れ」であり、私の中に「種」が植え付けられた頃でした。
ライカが頭をよぎる
改めて考えてみると、2023年9月、友人からのお誘いでライカ愛好家の集まる場所「HuBase」で展示をさせて頂いたことが、引き金だったと思います。
HuBaseオーナー村田さんの周りにはライカを持つ人が沢山集まり、いつも華やかに、大人な会話をされています。
その展示の後、私は完全に影響されて、次の展示に向けてズミクロン50mm 2ndを購入しました。
しかし、今年の1月、体調悪化で入院して手術を行い、少し考え方にも変化が出ました。
「もしこのまま目が覚めなかったら、これまでの人生で悔いはないか?」と。
幸い、それほど重い病気ではなかったため、そんな心配は結果的に不要でしたが、「このままだと後悔する」という明確な答えがハッキリとわかりました。
まずはNikonに戻らなければ後悔するという思いが非常に強く、それからほどなくして、Nikon Zfを迎えました。それに際して、一旦、決別する意味で、購入したばかりのズミクロンも、Mのマウントアダプターも売却し、完全に縁を切りました。
そう、決別するはずだったんです。
その2ヶ月後、改めてHuBaseで開催された写真展でも、くる人くる人、私の背中を押してくれたのは言うまでもありません。
別に悪いことでもなく、強制でもないのですが、ライカへの「種」を持っている私にとっては、その発言一つ一つが「水」と「養分」でしかなかったのかもしれません。
そこからはもう、とても早かったです。
毎日毎日、WEBで検索する頻度は増えていき、様々な方にお話を伺い、訪問する写真展では必ずライカで撮られた写真が目に止まり、頭の中をグルグルと駆け巡りました。
そして、あっという間に開花し、晴れてLeica M11-PとズミルックスM f1.4/35mm ASPH.をお迎えするに至りました。
購入に至るまでの複雑な選択肢
ライカを購入すると一口に言っても、非常に多くの選択肢が存在します。
一つ一つ噛み砕きながら、私が考えたことをまとめていきます。
「本体」購入の選択肢
まず、大切な本体を何にするかです。
フィルム?デジタル?
私の中ではデジタル一択でした。
フィルムももちろん興味はありますが、ランニングコストと手間がかかるからという理由でデジタルにしました。
無印?P?D?
ずっとM10-Dが欲しいと思っていました。
それはX-Pro3の撮影体験を知っていたからです。
ですが、まず市場に出回っていません。
そして、そうは言ってもX-Pro3の場合は隠されたモニタがありますし、ファインダーだってEVFがあります。
M11-Dが出たとしても、何か確認するためにはアプリを使用しなくてはならないため、使いにくく感じてしまい、使用頻度が下がってしまうのではないかと思いました。
顕著にそれを思ったのは、メニュー画面の表示です。
当然、メニュー画面を表示する際も、アプリを介して各項目の変更しなければならないと気付いたところで、その思いがより一層強くなりました。
そうなってくると次は、無印にするのか、Pにするのかという悩みが出てきます。
M10の場合は、シャッター音が非常に良いので興味があったのですが、そもそも中古在庫が選べるほど豊富ではありませんでした。
さらに、その価格差を考えた時に、一生に何度も出来ない買い物だからという理由でPを選びました。
M10?M11?
中古美品のM10-Pが出れば、かなり揺らいでいたと思います。
ですが、出現することはなく、かつマップカメラでも1年の保証期間しかありません。
M11-Pはまだ発展途上中ではありますが、ファームウェアのアップデートでこれから安定していくだろうと考えました。
新品で購入した場合、キャンペーンのおかげもあり、3年保証が付くため、それもM11-Pを購入を後押しする材料となりました。
「レンズ」購入の選択肢
レンズに至っても相当悩みました。
ここにお金をかけるのか、かけないのかで、悩まれる方も多いのではないかと思います。
私の中では、自分にベストな焦点距離がハッキリしていましたので、そこは全く悩むことなく、35mmにしました。
ブライトフレームの外枠が眼鏡だと見にくいとかいう話もあるYoutuberさんがおっしゃっていた為、実際に他の方のライカを覗かせてもらい、自分で納得する形で選びました。
ただ、レンズの種類については相当悩みました。
コストをかけずに、大好きなNOKTONにするか、ライカレンズにするかという悩みからはじまり、ズミクロン、ズミルックス、オールド、現行、新品、中古など様々な選択肢と向き合いました。
結果、ライカ点検済みの現行ズミルックスを美品中古で手に入れました。
実を言うと、購入する日の朝まで、新品を買うつもりだったのですが、マップカメラさんに行ったらめちゃくちゃ状態のいい状態の商品がゴールデンウィークセールやってたんですよね…。その場で即決しちゃいました…。
NOKTONは買おうと思えばいつでもかえるし、ズミクロンを使えば絶対にズミルックスが欲しくなる未来が見えました。
また、ライカの現行レンズは、ポンポン買えるものではないので、今一番気になるレンズを買おうということに落ち着きました。
一世代前のズミルックスも検討しましたが、ファインダーを使えないにせよ、いざ寄りたい時に寄れれば、私の普段の撮影は、この一本で全て完結できてしまうということに気づき、この選択になりました。
「あきらんさん、もう寄れないね」なんて言わせない
— あきらん (@akilans) May 5, 2024
今のところ、全く後悔はありません。
(中古なのでレンズの箱がなかったことだけ少し悔やまれますが笑)
その後、2週間以内の初期不良扱いで新品に交換しました…!(2024/05/16)
「購入場所」の選択肢
買うことは決まったけど、どこで買えばいいの?という悩み。
私が色々考えたオススメは、本体はライカストア、レンズはどこでも、です。
実際に比べてもらえば良いと思うのですが、本体の価格差だけで見ても、ライカストアと、マップカメラのような量販店と比較すると結構な違いがあります。
ちなみに保証期間も新品であれば変わりません。
じゃあ、なんでわざわざ高いところで購入するの?というのが、私もずっとモヤモヤしてわからなかったのですが、実際に買ってみてよくわかりました。
それは、ライカストアの担当者といつでもお話しできるというメリットです。ちゃんと顧客登録もされますし、当然、お名刺も頂けます。
「何か困ったことがあれば電話でもいいので気軽に連絡くださいね。」
この一言ってすごく大きいんだなぁって思いました。
額が大きい買い物なだけに、信頼できる相談相手がいるという安心感は絶対に他では買えません。
そもそもどうしてライカを買ったの?
では、ここまできて、ようやく本題です。
「なんでライカを買ったのか?」
賛否両論あるのは今も昔も変わらず、ただ、このカメラを手にしたからと言って、突然、いい写真が撮れるわけでは絶対にありません。
いろんな方の展示を拝見して、「こんな写真が撮りたいな」と思えたこと、自分の作品にマッチする描写と質感だと感じたことが、その答えだと考えています。
カメラはじめたての頃って、そうだったと思うんです。
「自分もこの人みたいな写真を撮ってみたいな」って。
この数年、我が道を行く写真しか撮ってきていなかったところもあり、いろんな方の展示を見て、改めてそういう気持ちにさせられました。
特に、クレイジージャーニーなどに出ている佐藤健寿さんには非常に大きな影響を受けています。
私は、ここがゴールではなく、ここがスタートだと思っています。
これからも人様に見て頂ける作品を撮り続けられるよう、精進していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。