こんにちは、あきらん(@akilans)です。
先日、2023/09/15-18で開催したグループ展「Time is...」が終わりました。
まるで文化祭を終えた後のような、ふわふわした日々を送っています。
さて、今回は準備段階から、今後に向けた活動まで、一気にお届けさせて頂きます。
準備期間の話
何を撮る?
テーマが「時間」と決められていて、サイズもA4が1枚、2Lが4枚と決められていました。
SNSで同じサイズ4枚にはある程度違和感なく取り組めるのですが、サイズが違う1枚については、撮っている時からネックでした。
組み写真は全体でバランスを考えないとすぐに破綻してしまうので、一枚一枚慎重に撮ること、撮影した一日の中で組むことを常に意識しました。
もともとX-Pro3を使っていた際に始まった企画なのですが、途中でfp Lに変えてしまったため、取り直しを余儀なくされることもありました。
さすがに持ってないカメラで撮影した写真を展示できないですからね笑
どう並べる?
何回も何回も、撮って、並べてを繰り返しました。
並べる時は安いコンビニプリントでとりあえず紙にして、床に取っ替え引っ替え、写真を入れ替えてイメージを膨らませました。
これまで真剣に組み写真を作る時も画面上ではなく、同じ方法で作ってきていたので、ここはそれほど辛くはありませんでした。
プリントどうする?
並び替えて、次は印刷するところを決めます。
Lightroomで現像を行い、並べてもおかしくならないように調整し、テストプリントをして、もう一度…みたいな感じです。
私は安定の新宿写真機店さんにお願いしました。
データを出してから30分くらいでプリントしてくれるのでかなり重宝させて頂きました。
しかし、ここからが沼でした。
軽い気持ちで行った「MONO GRAPHY」。 www.monography.shop
MONO GRAPHY Camera & Art | MONO GRAPHY
フォトグラファーの上田さんとお話しするのが楽しすぎて、気付いたら3時間以上居座ってました。
そして帰る頃にはすっかりプリント沼にヒタヒタしてました。
A4の写真はこの時に印刷頂いたものです。
印刷した紙は、お札にも使われてるという「局紙」と呼ばれる紙です。
黒の色のりが大変よく、光り方によってキラキラするんです。
額装は?
今回、A4の額自体は指定されていて、中のマットは自由で良いですよと言われていました。
先ほどのMONO GRAPHYでプリントして頂いた紙の質感が良すぎて、今度はマットにこだわりたくなってきました。
同じA4でも縁ありでプリントして頂いたので、そのまま額にはめると、余白ができることに気付きました。
ピッタリ合わせるためにマットを作ろうと決め、ネットで検索したところ、「マルニ額縁画材店」さんというお店を見つけました。 www.art-maruni.com
額縁通販・画材通販のことならマルニ額縁画材店 | 1969年創業の老舗額縁メーカー
ここは、シュミレーターに沿って加工をしてくれるので、私にとっては大変イメージしやすく、とても簡単にマットを作ることができました。
値段も安かったです。
どうせ作るなら、局紙をより生かすためにも、完全な黒マットにしようと思いました。
また、縁なしプリントではないので、他の人のを横に並べた時に、少し小さく見えたら嫌だなという直感を信じて、周りに2本の線を入れて頂きました。
あとから考えてみても、この直感は大正解でした。
シャコラとの闘い
2Lの写真もパネルに貼らないといけないのですが、これが慣れない私は大変でした…。
使ったのは富士フイルムからでている「シャコラ」という製品です。
マニュアルに沿ってやってみるのですが、かなり微妙にズレる。
悔しくて悔しくて繰り返してたら、こんなことになりました。
5枚セットなので本当なら一箱で良いはずなのに、何個買ったんだよって。
性格出ましたね、完全に。
練習した甲斐がありました。
出来上がった作品
そんなこんなで出来上がって展示されたのがこんな感じになります。
一人だけマットが黒だったので、目を引く感じには出来たかなぁと思っています。
あまり、マジマジとデータでお見せできていないので、1枚1枚解説付きで、ここに掲載させて頂きますね。
↑言わずもがな、今回のメインビジュアルです。
気に入りすぎて、名刺やフォトブックの表紙にも使いました。
撮影した場所は、千葉県にある富津岬です。
2時起きで4時過ぎに撮影した写真です。
手すりの質感と、波の質感が綺麗に出ました。
ちなみに、「上部にある島を消すかどうか悩みませんでしたか?」と質問されたことがありました。
実は全く悩んでおらず、理由はこういうことなんです。
フィボナッチスパイラル。
まさか自分がこの構図で撮る日がこようとは…。
めちゃくちゃバランスよく見えるのは、きっとこれのせいなんですね。
時間のループを表現したかったのです。
「上から見たらこんな感じなんですね」とか「絶対行ってみたいです」とか言ってもらえたのが凄くうれしかった写真です。
紙や額装をほめて下さる方も多く、これは本当に頑張って良かったなと感じました。
↑この写真も富津岬で、先ほどの展望台の上から撮影したものです。
朝焼けのグラデーションが綺麗に出たと思っています。
今回、下の4枚では時間の経過を示しています。
左上、右上、左下、右下という順番で朝~昼までを表現しています。
↑この写真も富津岬で撮りました。
朝焼けが徐々に収まり、落ち着いた一日が始まる時間帯を表現しました。
↑この写真は江川海岸で撮りました。
海の中に聳え立つ電柱はなくなってしまいましたが、今でも素敵な空気は流れています。
昼の穏やかな海を切り取りました。
↑最後の写真も江川海岸です。
昔からここにあるこの基地局?みたいな建物が好きで、気付いたら自然にカメラ構えてました。
ちなみに、4枚は、人を入れず、自然と人工物を必ず含め、人工物は縦のラインを意識するというマイルールで撮ってます。
開催期間の話
本当に多くの方にお越し頂きまして、ありがとうございました。
毎日、大盛況で、絶えず人が来て頂けているような状態でした。
これは、初日にどうやって飾る?!みたいにわくわくしているときの様子。
本当にめちゃくちゃわくわくしてた。
来て頂いた方とお酒を酌み交わすことが結構多かった気がしています。
めったに合うことができないので、とてもうれしいですね。
会う人会う人、え、4年ぶり?!みたいな人が結構いました。
時間の流れは早いものです…。
会場となったHuBaseにはカメラ好きが集います。
沢山のレンズを使わせて頂きました。
展示期間中、常に物欲と戦っていました。
なんなら、今も戦っています。
作品候補だった組み写真
せっかくなので供養させてください(笑)
X-Pro3で撮影した、初めの候補となった作品です。
「時間」を意識するあまり、歯車を前面に押し出した作品です。
「窓」を意識して撮影した作品です。
「赤」を意識して撮影した作品です。
そして今回の作品です。
やっぱり一番自分らしいなって思えます。
今後
本当に楽しかった。
打ち上げの席で、会場HuBaseを運営されている村田さんが撮影してくださった一枚の写真があります。
お疲れ様でした。
やってみると新しい世界が見えたり、繋がりが増えたり、もっと写真が好きになる。それが実際にプリントして展示してみることの醍醐味だと思います。素敵な写真展でした。#タイムイズ展 pic.twitter.com/Wey7LU0hqa— 村田雄平 | 写真と映像と卓球の人 (@yuhei25lili) September 18, 2023
本当にこの写真、大好きで、一生忘れないだろうなって思います。
絶対にまたやりたいですし、何人かでまたやるみたいです。
あきらんさんは2/10〜12ですね、もう完璧に抑えております。よろしくお願いします(笑)
— 村田雄平 | 写真と映像と卓球の人 (@yuhei25lili) September 20, 2023
まだどんな展示なるか全くわかりませんが、今からここに向けて全力疾走で頑張ります!!
と思っていたのですが、楽しみにして頂いてた方には大変申し訳ございませんが、色々ありまして、2月から4月に延期となってしまいました…その分、全力で準備します!詳細は別途ご報告いたします!【2023/12/1追記】
最後に、ご来場いただきました方々、場所をご提供くださった村田さん、Koさん、そして、一緒に展示をしてくれた8人の写真家の皆さん。 lili-hanare.com
本当にありがとうございました!!! HuBase