こんにちは、あきらん(@akilans)です。
今回の記事は、Twitterで仲良くさせて頂いている「しむさん( @46sym )」が、カメクラ仲間に呼びかけて実現した「カメクラが沼へ誘う Advent Calendar 2021」の【1st Roll】の記事となります。 adventar.org adventar.org
【1st Roll】カメクラが沼へ誘う Advent Calendar 2021 - Adventar
【2nd Roll】カメクラが沼へ誘う Advent Calendar 2021 - Adventar
今年も変わらず、「カメラや写真関係の事ならなんでもOK」で2021年を振り返るという企画です。
昨日のアドベントカレンダーは、HokuYobi(あーる)さんでした。望遠の沼はかなり深そうです…! www.chinadap.com
https://www.chinadap.com/2021/12/Taken-pics-2021.html
私自身は早いもので、この企画に参加させて頂くのも3年目となります。 続きを見る
去年の記事はこちらです。
「学びと気付き」が待ち受ける写真沼 #カメクラの沼カレ2020 【2nd Roll】
一昨年の記事はこちらです。 続きを見る
フォトウォークで学んだ写真との向き合い方 #カメクラの沼カレ2019 【1st Roll】
今年は、撮影した写真を間に挟みつつ、最近思っていることをふわっとお話したいと思います。
写真の上手さ
Twitterで世界が広がり、コロナ禍を受けて、写真の基礎を学び直した。
一歩下がって、その世界を俯瞰してみた時に、ふと気になっていたことを思い出した。
私が幼い頃、母がよくコンパクトなフィルムカメラで撮影してくれた。よく、私が写った写真を一緒に見て「撮るの上手いでしょ」と言われた。
この「上手いでしょ」の意味がずっとわからずにいた(母が上手いか下手かはおいといて)。カメラや写真の書籍を読み漁っても、プロの写真をたくさん見ても、正直、「上手い写真」というのがピンとこなかった。
中判やフルサイズで写った写真を見ると「すごい」とは思うけれど、「上手い」とならないことも割とある。そして、昨今のフィルムブームの影響を受けて撮られた写真を見たら「上手い」となることもあったりする。
もちろん、人によってその感性は様々だ。あくまで私自身が感じた話。
その人らしさが現れている写真、その場の空気が感じられる写真、数年後に見ても撮影者にとって価値のある写真、それらはきっと「上手い」んだろう。
そして、撮る人と機材の相性がマッチしなければ、そんな写真は撮れないんじゃないかとさえ思っている。
私とカメラとレンズ
偉そうなことを言っているが、自分に目を向けた時にどうかというと、全く自信がない。なぜなら、数年前に一度、全てのカメラ・レンズを売り払ったことがあるからだ。
カメラが無くても、iPhoneでも上手い写真は撮れると思った。今思えば、これは正解でもあるし、不正解でもある。iPhoneでいいんじゃないかと、今でもよぎることがある。
確かに、iPhoneで上手い写真はいくらでも撮れるのかもしれない。けれど、自分が納得のいく写真を撮れるかというと少し違うと感じてしまう。
だからその時も、割と早い段階で買い戻してしまった。その時に出会ったのが富士フイルムだった。はじめは富士フイルムの「色」に惹かれただけだった。しかし、噛めば噛むほど味がでると言わんばかりに、写真への愛が素晴らしいことに気付かされた。
しばらく経って、私はその思想が全面に出されたカメラと出会うことになる。
私とX-Pro3
これまでも散々いろんなところで話しているので、全てをここで伝える必要はないだろう。
賛否両論が分かれる背面液晶が私にとってすごく心地よい。撮られた写真が「上手い」写真かどうかはもはやわからないけど、このカメラで撮ると間違いなく「楽しい」。楽しくないと上手い写真は撮れないとも考えている。
これまでフィルムカメラやらコンデジやら一眼レフやらを使ってきたが、私にとって、本当に特別なカメラになっている。
発売してから2年も経ってるってホント…?
私とNOKTON
レンズは、焦点距離やボケ感だけを見て選んできたが、正直言うと、そもそもレンズに関心があまりないのかもしれない。そんな私が飛びついたのが、今年発売されたばかりのNOKTON 35mm F1.2 X-mountだった。 続きを見る
「Voigtlander NOKTON 35mm F1.2 X-mount」ファーストインプレッション
富士フイルムのXマウントとしっかり適合し、オールドレンズのような写りをするレンズ。私が一番驚いたのは、その立体感だった。ピントがビシッと合っているわけではないけれど、なぜだか、立体感がすごい。私が撮りたかったのはこういう写真だったんだと気付かされた。
マニュアルフォーカスのレンズなのでクセはかなり強いが、X-Pro3のOVFと組み合わせた時、撮る「楽しさ」は最高潮となる。
私と猿島
原点回帰とでも言うべきか。このカメラとレンズだけを持って、神奈川県にある猿島へ一人でゆったり出掛けた。「撮る」というよりは、空気を感じてシャッターを押すことを意識した。
2018年にX-T2とXF35mmF2をもって撮影し、記事にしたことがある。 続きを見る
日帰り観光できちゃう無人島「猿島」が最高にエモい
あれから、撮る写真がどのように変化したのかを、自分自身が確認したかった。ここは写真で語りたい。
空気のような存在
昨年は、写真について我武者羅に学んだ一年だったが、今年は少し距離をおいて見つめ直す一年だったと思う。それ故、撮影の立ち位置も「写真を撮りに行くぞ!」という勢いあるものではなく、「出かけるからカメラ持ってくか〜」くらいの緩いものに戻ったのではないかと思っている。
まさに、空気のような存在。
その存在になるためには、自分に合ったものを持つ必要があるんだなって改めて思った。決して、誰しもが、一般的に良いとされるものを持てばそうなるわけではなく、人によってはフィルムカメラかもしれないし、二眼レフかもしれないし、中判かもしれない。その境地に至ったからか、カメラ・レンズに関して、現時点で欲はない(現時点で)。
少しずつ世の中が戻りつつある2021年12月。
この空気のようなカメラとレンズを持って、気兼ねなく、みんなで撮り歩きたいって思う。あ、もちろん、お酒もセットでね。
最後に
最後まで読んで頂いてありがとうございます。素直に、今年はそれほど大きな活動もしておらず、何を書くか非常に悩みましたが、今思っていることを素直に書くのが一番ではないかと思い、つらつらと書かせて頂きました。
この記事の写真は、全てX-Pro3とNOKTON 35mm F1.2で撮影したクラシックネガ中心の撮って出しです(ですので、今年の秋以降の写真ばかりなので、少し季節感が偏っていて申し訳ありません…)。
写真と本文から、何かを感じ取って頂けたら嬉しいです!
さて、明日のアドベントカレンダーは、aiさんです。どんな記事か楽しみですね! note.com
MP散歩して号泣した日|ai